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ライザップとファミマのコラボ商品の糖質を調査。糖質制限でもいける?

 

 ライザップは今や知らない人がいないくらい有名になりましたが、簡単に説明すると「ダイエットを目的とするトレーニングジム」です。運動だけで痩せるのはかなり大変ですので、そこでライザップが目に付けたのが糖質制限です。「トレーニングと糖質制限」のセットで痩せてもらうという手法を取っています。「結果にコミットする」と謳っているだけあって、早く効果が出ないと困るわけです。

 以前、ライザップの体験談を書いていただいた女性によると2ヶ月コースで約40万円くらいかかるそうです(参考記事「ライザップで糖質制限とトレーニングをして2ヶ月で7キロ減」)。彼女は2か月で7キロ痩せましたが、ほとんど糖質制限のお蔭だと思います。トレーニングは50分間で週2回ですので、これだけで痩せるのは不可能です。

 この女性は出産後に7キロ太ったそうで、この分をライザップで痩せることができたので満足ですと言っていましたが、そりゃおデブさんが糖質制限をすれば痩せますよね(笑)

 もちろん、トレーニングで筋肉を付けることで基礎代謝が増えますので、太りにくい体になることは確かです。ですので、ライザップで教えてもらったメニューを家でも続けることができれば多少糖質の摂取を多くしても、太りにくくなります。

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ライザップとファミマのコラボ

 その知名度を生かして、ライザップはファミリーマートとコラボ商品を発売しています。もちろん、売りは「糖質が少ない」です。

 コラボ商品はパン、プリンなど通常は糖質が多い食品ですが、これらの商品は本当に糖質が少ないのかを実際に買ってきて調べてみました。

 全部で9種類発売されていますので、これを糖質が多い順に並べてみました(写真も撮ったので一番最後に記載します)。チーズケーキ以外の商品には炭水化物の総量と同時に「エリスリトールを除いた糖質量」も書いてありますが、まずはエリスリトールについて説明します。

 エリスリトールとは糖アルコールに分類されています。以前「炭水化物とは」の記事の中で以下のように書きましたが、糖アルコールは糖質に分類されます。エリスリトールは代謝しないで体外に排出されてしまうのでカロリーが0です(厚生省が0kcal/gと認めていますが、実際は数%は代謝するようです)。

 しかもエリスリトールを摂っても血糖値は上がりませんし、虫歯の原因にもなりません。通常の糖質を摂るとインスリンの働きで筋肉や脳などにブドウ糖が取り込まれ、これがエネルギーとして働くのですが、この作用機序がないということです。

炭水化物=糖質+食物繊維
「糖質」は
「単糖類(ブドウ糖や果糖)」
「二糖類(砂糖やショ糖や麦芽糖)」
「多糖類(オリゴ糖やデンプン)」
「糖アルコール類(キシリトールなど)」
「高甘味度甘味料(アセスルファム Kなど)」

 ですので、エリスリトールは「糖質にはカウントしなくてもいいでしょ」という理由で「エリスリトールを除いた糖質量」と書いてある訳です。これが商品の売りとしてアピールさせている訳ですが、ほとんどの糖質が少ないと謳っている商品にはエリスリトールが含まれています。

 もちろん、表示されている「炭水化物の総量」にはエリスリトールの量もカウントされています。例を挙げると「チョコチップスコーン」の炭水化物は33.1gですが、エリスリトールを除いた糖質量は19.8gです。ですので、この差の13.3gの糖質がエリスリトールの分です。2型糖尿病の人は糖質1gで3mgほど血糖値が上がりますので、13.3g糖質が減るだけで40mgもの血糖値上昇を抑えられます。

実際に食べてみました

 実際に2日に渡って食べましたが、1日目はブランロールとハムチーズロールを食べました。どちらも炭水化物の総量が15g、エリスリトールを除くと10g程度の糖質です(2つでエリスリトールを除いた糖質量は21.9g)。2つ食べてもお腹いっぱいになりませんでした(笑)下の写真を見れば分かるように手のひらに収まるくらいの大きさですので、すごく小さいです。

 他のロールパンと比べてみると、ヤマザキで売っている「北海道バターロール」の炭水化物が15.3gですので、炭水化物の総量としてはブランロールと同じくらいです。ですので、エリスリトールが入っているか入っていないかの違いだけです。

 2日目は「チョコチップスコーン」と「チョコチップケーキ」を食べました。スコーンはどのメーカーも糖質量は多いです。例えばファミリーマートの「しっとりチョコチップスコーン」の炭水化物は39.3gあります(参考記事「ファミリーマートとローソンの焼き菓子の糖質を調べた」)。

 ですので、ライザップはよくスコーンを発売しようと思ったなと感じましたね(笑)実際にエリスリトールを除いても糖質は19.8gあります。一番厳しい糖質制限の糖質上限値が1食20gですので、それに匹敵する量です。

 「チョコチップケーキ」も一緒に食べたのですがエリスリトールを除いた糖質量は糖質12.0gです。2つで31.8gの糖質量です。緩い糖質制限であれば1食の糖質量が46gくらいまでは大丈夫ですので、他に野菜などを食べてもまだまだ余裕があります。

 次にデザートの糖質量を見てみましょう。オヤツに「チーズケーキ」を食べたのですが、炭水化物は8.9gです。ハーゲンダッツの「レアチーズケーキ」の炭水化物が25.7gですので、半分以下の糖質量です(参考記事「ハーゲンダッツ全種類のアイスクリームの糖質を比べてみた」)。

 私はオヤツはほとんど食べないのですが、糖質10gくらいを目安にお腹が空いた時には食べます。もちろん、オヤツで摂った糖質は食事でその分だけ減らします。

 「カスタードプリン」の炭水化物は11.0gで、エリスリトールを除いた糖質量は7.0gです。数あるプリンの中ではトップクラスで糖質量は少ないです。私が知っている限りでは3番目に糖質が少ないプリンです(参考記事「51種類のプリンの中で一番糖質が多い商品と少ない商品は」)。一番糖質量が少ないプリンは「おいしい低糖質プリン カスタード(糖質量は3.6g)」です。

 「ほろにが珈琲ゼリー」のエリスリトールを除いた糖質は4.1gとかなり少ないです。ファミマコラボ商品の中では一番糖質量が少ない商品になります。炭水化物の総量が17.5gですので、かなりのエリスリトールが入っていますね。実際に原材料の一番前がエリスリトールです(原材料は量が多い順に記載される)。メグミルクの「あじわいコーヒーゼリー」の炭水化物は10.6gですので、それと比べると半分以下です。

 「カフェラテ」のエリスリトールを除いた糖質量は8.16gです(炭水化物15.6g)。「スターバックス(R) カフェラテ」の炭水化物が17.0gですので、それと比べると半分くらいの糖質量です。

 ライザップとファミマのコラボ商品は通常の商品と比べると糖質量が少ないのは確かです。しかし、いくら糖質が少ないからと言っても、肉や魚の方が桁違いに糖質が少ないし、栄養価も断然上です。

 ですので、コラボ商品を主食として食べるのではなく、オヤツに「ほろにが珈琲ゼリー」や「カスタードプリン」を食べるくらいでいいのではないでしょうか。

1位
チョコチップスコーン
炭水化物33.1g

糖質19.8g(エリスリトールを除いた糖質量)

2016120309424020161203094335 20161203094308

2位
ブランロール
炭水化物15.7g

糖質11.0g(エリスリトールを除いた糖質量)
img_20161202_101842

img_20161202_102409

20161202104053

3位
ハムチーズロール
炭水化物15.2g

糖質10.9g(エリスリトールを除いた糖質量)

20161202104338

20161202104743

20161202104840

20161202105011

4位
ふんわり触感 チョコチップケーキ
炭水化物24.4g

糖質12.0g(エリスリトールを除いた糖質量)

20161203093835 20161203093953 20161203093907

5位
チーズケーキ
炭水化物8.9g

糖質8.5g

20161202170955-1

20161202171035 20161202171103

6位
カフェラテ
キャラメルラテ
炭水化物15.6g

糖質8.16g(エリスリトールを除いた糖質量)

20161203101234 20161203101607

7位
カスタードプリン
炭水化物11.0g

糖質7.0g(エリスリトールを除いた糖質量)

201612021055012016120210552120161202105542

8位
ほろにが珈琲ゼリー
炭水化物17.5g

糖質4.1g(エリスリトールを除いた糖質量)

20161203094833 20161203094853 20161203094916

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