糖質制限食でケンタッキーのフライドチキン(正式名はオリジナルチキン)は食べられるのかを検証します。
ケンタッキーのフライドチキンはもちろん鶏肉を使っているのですが、鶏肉自体はささみ、手羽肉、胸肉、もも肉とも糖質0gです(参考記事「肉(鶏肉、牛肉、豚肉)には糖質がどれくらい含まれているのか」)。
しかし、肉を揚げるときには小麦粉(or片栗粉)を使わなくてはいけませんので、小麦粉の量をどれくらい使っているのかが重要です。通常の唐揚げ1個当たり(鶏肉30g使用)の糖質は1.4gくらいです。ですので、唐揚げの時に使っている小麦粉の量は2gくらいです。
小麦粉100g当たりの炭水化物は
薄力粉 75.9g(2.5)
中力粉 74.8g(2.8)
強力粉 71.9g(2.7)
全粒粉 68.2g(11.2)
カッコの中は食物繊維の数量
では実際にケンタッキーのフライドチキン1ピース(87g)にはどれだけの炭水化物があるのか(炭水化物は糖質と食物繊維が合わさったもの)。
炭水化物の量は7.9gです。内訳は糖質が7.6g、食物繊維が0.3g。先ほど唐揚げ1個当たりの糖質は1.4gくらいとお伝えしましたが、ケンタッキーフライドチキン1ピース当たりの肉の量は普通の唐揚げの3倍程度です。ですので、1.4gを単純に3倍すると5.2gになるのですが、それよりも2.4gケンタッキーフライドチキン1ピースの方が糖質が多いです。この2.4gは味付けの糖質分でしょう。
ケンタッキーのフライドチキンで糖質制限はできるか
糖質制限食の基準は
〇厳しい糖質制限の1日の糖質摂取量は60g以下(1食20g以下)
〇緩い糖質制限の1日の糖質摂取量は70gから140g(1食23.3gから46.6g)
ケンタッキーフライドチキンを2ピースを食べると15.2gの糖質になります(2ピース食べると想定)。これにサイドメニューの「コールスローS(野菜サラダ)」の糖質5.9gを加えると合計21.7gになりますが、一番厳しい糖質制限では少しだけ糖質をオーバーしてしまいます。
緩い糖質制限では以上のメニューを食べたとしてもまだまだ余裕があります。5個食べたとしても糖質は38gですので、「コールスローS(野菜サラダ)」を入れても43.9gで収まります。糖尿病の方は厳格に厳しい糖質制限の糖質量を守った方がいいですが、ダイエット目的の場合には緩い糖質制限でOKです。
では次は「香ばし醤油チキン」の1ピース(87g)の炭水化物の量を見てみます。炭水化物の量は11.9gです。通常のケンタッキーのフライドチキンと比べると4g炭水化物が多いです。ですので、糖質制限をするのであれば通常のフライドチキンを食べましょう。
サイドメニュー選択で気を付けるべき点
つい、ポテトも注文したくなってしまいますが、糖質制限では厳禁です。ケンタッキーの「フライドポテトS 」の糖質は26.2g、「フライドポテトL」の糖質は52.3gです。糖質制限食の基準は以下の通りだとお伝えしましたが、フライドポテトS1個で厳しい糖質制限の1食分の糖質を超えてしまいます。
〇厳しい糖質制限の1日の糖質摂取量は60g以下(1食20g以下)
〇緩い糖質制限の1日の糖質摂取量は70gから140g(1食23.3gから46.6g)
それと「コーンポタージュ」も糖質が13.9gありますので要注意です。とうもろこし1本(150g)の糖質は20.7gありますので、糖質制限ではNG野菜です。
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