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糖質制限でトウモロコシは食べても大丈夫ですか?

 

 トウモロコシ1本(約150g)の糖質は20.7gです。内訳は炭水化物の総量が 25.2gで、その内の4.5gが食物繊維、糖質が20.7g。つまり、炭水化物(25.2g)=糖質(20.7g)+食物繊維(4.5g)。この150gは身の部分だけの重量ですので、芯は含まれていません。

 20gという糖質量はどれくらいの糖質量かというと厳しい糖質制限(1日60g)の1食分(20g)の糖質量とほぼ同じです。ですので、トウモロコシは糖質制限食ではなるべく食べないでください。どうしても食べたい場合には野菜サラダに少し入れるくらいにしましょう。

 次にトウモロコシの粉(コーンミール)の糖質量についてですが、100g当たり64.4gです。内訳は炭水化物の総量が72.4gで、その内の8gが食物繊維、64.4gが糖質。つまり、炭水化物(72.4g)=糖質(64.4g)+食物繊維(8g)。コーンミールの糖質量は小麦粉の糖質量に匹敵しますので、やはり糖質制限ではNGです。

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ポップコーンの糖質量

 トウモロコシから作られているポップコーンの糖質はどれくらいあるのか。文部科学省の「日本食品標準成分表」によるとポップコーン50g当たりの炭水化物は29.8gです。その内、食物繊維が4.7gですので、糖質は25.1gです。

 市販の商品もほぼこの数値と同じです。例えば「ポップナウ しおバター味 55g」の炭水化物は33.3gあります。

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 ジャパンフリトレー社の「マイクポップコーン バターしょうゆ味50g」の炭水化物は30.1g(糖質24.9g、食物繊維5.2g)です。

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 どのメーカーのポップコーンも糖質の量は多いので、糖質制限ではNGです。

遺伝子組み換えコーン

 最後に少し皆さんに知って欲しいことがあるのですが、それは遺伝子組み換えについてです。輸入されている作物の中で遺伝子組み換えの比率が多いのが、トウモロコシ、大豆、ナタネ、綿実ですが、これらの8割が遺伝子組み換えです(参考記事「遺伝子組み換え作物(GM)の輸入に占める割合」)。

 加工食品に使っているトウモロコシはほぼ全て輸入品であり、遺伝子組み換えトウモロコシを使っていると思ってください。遺伝子組み換え食品についての研究ではフランスのカーン大学セラリーニ教授の実験が有名です。詳しくは以前書いた「遺伝子組み換え食品(GMO)で癌に。あの商品もそうだったのか」を参考にしてほしいのですが、遺伝子組み換えトウモロコシを食べさせたマウスに以下の写真のような癌が発生したのです。

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 ではトウモロコシを使っている加工食品にはどんなものがあるのか。スポーツ飲料の原材料名を見ると「果糖ブドウ糖液糖」や「ぶどう糖果糖液糖」などと書かれていますが、この原料は遺伝子組み換えトウモロコシです。他にもお菓子などにも果糖ブドウ糖液糖は入っていますので、気を付けた方がいいです。

 さらにはコーンフレーク、コーン油、コーンスターチ(ビールに入っている)なども遺伝子組み換えトウモロコシを使っています。ですので、私は糖質制限とか関係なしに、トウモロコシは食べない方がいいと考えています。

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