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糖質を摂りすぎると老化(老ける)が進む?

 

 糖質の摂りすぎが老化に繋がることを知っている人はほとんどいません。なぜ、糖質を摂りすぎると老化が進むのか。

 糖質を摂ると血液の中にブドウ糖が増えますが、そのブドウ糖と体内のタンパク質がくっついてしまって、終末糖化産物という強い毒性を持つ物質が作られます。

 この終末糖化産物はどのような病気や症状を引き起こすのか。

〇血管の中のブドウ糖とタンパク質が結びつくと終末糖化産物が作られますが、この物質が活性酸素を発生させることで血管を傷つけ、動脈硬化の原因になります(つまり、心筋梗塞や脳梗塞になりやすくなる)。

〇糖と骨のタンパク質が結びつくと骨粗鬆症になりやすくなります。

〇肌の老化を進める。お肌のコラーゲン(コラーゲンはタンパク質の一種)が糖と結び付いて変性してしまい、肌の弾力性がなくなったり、シミやシワの原因にもなります。

 年齢のわりに老けて見える人は体内が老化しているということです(終末糖化産物は老化促進物質です)。

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終末糖化産物を作らないようにするには

 では終末糖化産物を作らないようにするにはどうしたらいいのか。一番の対策は糖質を減らすことですので、糖質制限食が適していると言えますが、そう簡単ではありません。

 調理方法によっても終末糖化産物が増えてしまうのです。終末糖化産物は体中で発生するだけではなく、肉やホットケーキなどを高温で焼いた時や、揚げ物の中に多く含まれています。「生の素材」と「焼いたり、揚げたりした素材」に含まれる終末糖化産物の量は全く違いますので、調理の仕方は非常に大事です。

 例えば牛肉の生と牛肉のステーキを較べると14倍も終末糖化産物の量が違います。もちろん肉を生で食べるのは難しいですので、その場合には蒸したり、煮たりすると終末糖化産物の量は少なくなります。鶏肉を例に挙げると「鶏肉を蒸し焼きにした時」と「唐揚げにした時」を較べると13倍ほど終末糖化産物の量は変わります。

 ここまで気にしていると行動が出来なくなるので、まずは糖質を減らすことから始めてください。肉や魚の調理法を変えることはその後で大丈夫です。調理法まで考えていると結局は糖質制限自体も面倒になって続かなくなってしまうので、それでは意味がありません。しかし、焼く、揚げるという調理法は終末糖化産物を増やすということだけは頭の片隅に入れておいてください。

[参考記事]
「糖質制限食(低炭水化物食)における糖質1日の必要量」

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