この記事は３０代の女性に書いていただきました。
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■産後ダイエットと糖質制限
主婦、38歳。日々、3人の子ども（小学生2人と幼稚園生1人）がいる私には、悩みがありました。産後は完全母乳育児でするすると体重が元に戻っていたのに、3人目を産んだ後、なかなか痩せられず、それどころか10㎏も太ってしまったこと…。自分のベスト体重から約＋25㎏という、若い頃では考えられない体型になっていたのです。
身長：170cm
体重：85.8kg
子どもが寝てから、ヨガをやってみたり、大好きなお酒を絶ってみたり。もちろんすぐには成果は出ず、子どもの残したごはんやお菓子をついつい食べて、逆に太ってしまい、ファッションが大好きだったはずなのに、着られるものがない！！と毎朝出かける前の鏡の中の自分を見て、憂鬱になってしまう自分がいました。
が、もうあの頃に戻れる気がしない…諦めかけた頃、「糖質制限ダイエット」を知りました。
■肥満の怖さ
糖質制限のメリットには、以下のような点が挙げられます。
糖尿病、合併症の予防
肥満解消
生活習慣病、不調の予防・改善
がん予防
美肌・美髪
＜出典：「食品別糖質量ハンドブック」監修／江部康二」＞
日々の生活で、太ってしまった外見ばかり気にしていた自分でしたが、調べていくうちに、祖母が糖尿病を患い、入院先の病院で糖質制限食を摂っていたこと。また母も肥満体型で膝に負担がかかり、60代にして杖のお世話になっていることが気になり「明日は我が身！」と恐怖にかられ、その日から、糖質制限ダイエットを1ヵ月の期限付きで始めることにしました。
■我慢しなくていい、糖質制限食
出典で挙げている「食品別糖質量ハンドブック」、携帯に「糖質カウンター」というアプリをダウンロードし、毎日食べたものを記録しています。
・ある日の食事【糖質量】
朝
雑穀ごはん【40g】
ハムエッグ【0．7g】
レタス【0・5g】
マヨネーズ【0.1g】
トマト【0.5g】
海藻スープ【3.2g】
昼
雑穀ごはん【45.3g】
コンビニのローストビーフサラダ【5.6g】
ヨーグルト【10.1g】
夜
糖質オフ麺【0g】
キムチ入り豚肉しゃぶしゃぶサラダ【6.3g】
オレンジ【3.6g】
間食
アイスカフェラテ【4.9g】
ココナッツチョコ【2g】
一日の総糖質量【125.3g】
ごはんは白米のみだと糖質量が高くなってしまうため、もち麦や五穀米を混ぜて朝、昼のみ。夜は魚・肉を中心に食べていました。間食はむしろ我慢せず、一日の適量を考えて食べていました。1日の目標は糖質制限としては緩めの120gでしたが、10～50gのオーバーくらいは次の日で調整、など臨機応変に、とにかく続けることを目標にしていました。
[糖質制限食の基準]
〇厳しい糖質制限の1日の糖質摂取量は60g以下(1食20g以下)
〇緩い糖質制限の1日の糖質摂取量は70gから140g(1食23.3gから46.6g)
■便が出ない！？？
というのも、1週間で－2.8kgと順調に減っていたのに、謎の腹痛が！今までは毎日快便だった私だったのに、2～3日出ない、ということが続きました。便秘で不調な上、体重も停滞してしまい、知人の管理栄養士に相談すると、「野菜の少なすぎ」を指摘されました。
先ほどのメニューを見ていただくと野菜の量が極端に少ないのが分かります。これでは推奨されている1日の食物繊維20gの目標は遠く及ばずです。それからはキャベツなどの野菜と海藻を毎食メニューに入れるようにしました。その後は便秘の症状は出なくなり、快便の状況が続きました。
■体の変化
1ヵ月後、体重は85.8kg→79.9kgに。運動は全くせずに、食事を糖質制限することで5.9kgの減量に成功しました。この間、とても体が軽くなり、朝起きるのがとても楽になっていたので、引き続き続けることに。結局、3ヵ月間で10kg減に成功しました。
その間、血液検査や腸検査をしたところ、ケトン体が糖質制限前に比べて非常に増加しており、脂肪を分解しやすい体に変わってきていました。現在1日150～180gの糖質量ですが、体重はゆるやかに減少し、便秘も改善しています。
※ケトン体とは脂肪を分解した後に出来る、ブドウ糖と同じエネルギー源。糖質制限では糖質を多く摂らないため、脂肪を分解しケトン体をエネルギー源としている。
■子どもと一緒に続けられる糖質制限生活
糖質制限を始める前は、「子どもと別々のメニューを作るのは面倒…」と思っていた私。始めてみれば、子どもたちも魚や肉が大好きなので、魚や肉の割合が多くなる糖質制限メニューのほうがむしろ好きなようです。以前よりよく作るようになったのは、魚の煮付け（これもやってみれば意外と簡単！）やフライ（小麦はあまり使わずにおからパウダー等で代用）、豚レバーや鶏の砂肝を使ったメニュー。肉を食べるなら野菜も多めに。
間食は主にナッツ、ハイカカオのチョコレートなど食物繊維が多く、糖質量が少ない食品。晩酌も糖質を気にしつつ週末だけ楽しんでいます。おつまみは、のりで挟んで食べるチーズで、子どもたちも大好きに。
家族で外食するときは、ファミレスならサラダとステーキ単品、居酒屋なら焼酎と焼き鳥、と選べば糖質制限中であっても食べられるものはたくさんあります。ハンバーガーが食べたくなったときは、モスバーガーの菜摘バーガー。このメニューはバンズ(パン)が全部レタス！でもハンバーガー感はしっかりあって、満足できました。
■コントロールできる楽しさ
糖質制限を始めてみて、ダイエットといえば何かを我慢するイメージが染みついていたことに気付き、ハッとしました。今まで経験したことのあるダイエットは「一週間リンゴのみ食べる」のような罰ゲームみたいなものばかり。
そうじゃなくて、『日々、自分を無理なくコントロールする』ってことが大事なんだな、と気付かされました。コントロールをできないと3ヵ月間で10kgも痩せることは不可能。これは食生活だけじゃなくて、何にでも共通することかもしれませんね。子どもも、絶対自分の思い通りにはならない。結局自分がコントロールできるのは自分だけ。「思い通りにならなくても、諦めるのではなく、前後でカバーできればいい」そう考えると人生そのものの考え方が変わったような気がします。
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