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砂糖ゼロ(糖類ゼロ)は糖質ゼロではないから騙されないでね

 

 ドラッグストアで買い物をしている時に「シュガーレス」の喉飴が目に入ったのですが、一般の人は糖が全く入っていないと勘違いをして買っていくのでしょう。

 確かにシュガーレスであることは嘘ではないのですが、本来であれば「糖類はゼロですが、糖質は含まれています」と書くべきです。これでも、分かりにくいですので、詳しく説明をしていきます。

 まず初めに糖類と糖質の違いについて解説します。「糖類」も「糖質」も炭水化物です。炭水化物は糖質と食物繊維が合わさったものですので、炭水化物から食物繊維を取り除くと糖質だけになります。
※炭水化物=糖質+食物繊維
※糖質=炭水化物ー食物繊維

 そして、この「糖質」には以下の種類があることは「炭水化物とは」で説明しましたが、この中の「単糖類と二糖類」が「糖類」になります。つまり、糖類は糖質の一部ということです。

 ですので、砂糖や果糖などの「糖類」は入っていないけど、オリゴ糖などの他の「糖質」は入っている可能性があるということです。

[糖質の種類]

「単糖類(ブドウ糖や果糖)」=>糖類

「二糖類(砂糖やショ糖や麦芽糖)」=>糖類

「多糖類(オリゴ糖やデンプン)」

「糖アルコール類(キシリトールなど)」

「高甘味度甘味料(アセスルファム Kなど)」

 私は「糖類ゼロ」を商品アピールに使って、実は他の糖質を多く使っている商品は少し問題があると感じています。消費者は本当に糖質が入っていないと勘違いをして、飲んだり食べたりしてしまう可能性もありますので、少し危うさを感じています。

 では糖類ゼロの商品にはどのような糖質が含まれているのかを「龍角散ののどすっきり飴」を例に解説します。原材料名の一番上に還元パラチノースと書いてありますが、これは砂糖から作られていますが、虫歯菌の餌にはならない糖質です(還元パラチノースは糖アルコール類に属しています)。

 原材料名の二番目に還元水飴と書いてありますが、これも糖アルコール類に属していますが、血糖値を上昇させる力は砂糖の半分程度です。e376a388-c925-44d3-8e38-6578e764e245

 その他にはアスパルテームも入っていますが、これは高甘味度甘味料に属しています。濃縮果汁などの果汁も含まれていますが、果汁は糖質が多く、野菜ジュースなどにも使われています。

 例えば「野菜生活100SmoothieとろとろブルーベリーMIX330ml」の糖質は約26.7gあり、これ1本で厳しい糖質制限の1日分の糖質量(1日60g以下)の半分くらいを摂ることになります。もはや、野菜ジュースと言うより糖質ジュースと言った方が良さそうですが。

 では、これだけの糖質が入っている「龍角散ののどすっきり飴」の糖質の量はどれくらいなのか。栄養成分表を見ると6粒で「炭水化物17.5g」と書いてありますが、1粒で計算すると炭水化物2.9gです。「糖質」のグラム数が書いていませんが、炭水化物の量とほぼ同じと考えても問題ありません(なぜならこの飴には食物繊維が入っていないから)。
※糖質=炭水化物ー食物繊維

 糖質制限食を食べている人は糖質制限以内であれば食後に1個お口直しに舐めるくらいは問題ありません(一番厳しい糖質制限では厳しいですが)。7ec45e8c-adff-4661-8ac2-ef98707ae956

[糖質制限食の基準]
〇厳しい糖質制限の1日の糖質摂取量は60g以下(1食20g以下)
〇緩い糖質制限の1日の糖質摂取量は70gから140g(1食23.3gから46.6g)
〇日本人の1日の糖質摂取量は300g前後
[山田悟先生の糖質制限食の基準]
〇3食の食事で60gから120g、オヤツで10g
合計70gから130g

 

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