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糖化を防ぐサプリメントは買うな。その理由とは

 

 皆さん、「糖化」という言葉はご存知ですか。「糖」というのは文字通り、糖質のことです。糖質についてはこのサイトを読んでいただいている読者であれば分かりますよね。炭水化物から食物繊維を引いた残りが糖質です。食物繊維が含まれていない食品(お肉など)であれば「炭水化物=糖質」です。
※炭水化物=糖質+食物繊維
※糖質=炭水化物ー食物繊維

 では糖質が分かったところで、次に「糖化」について説明します。口から入れた糖質はブドウ糖となって血管内を流れていきますが、このブドウ糖と血管内のたんぱく質が結合すると終末糖化産物という物質が生まれます。たんぱく質は糖と結びつくわけですので、当然変性します。終末糖化産物は体を老化させる要因ですので、有害物質の一つです。

 例えば終末糖化産物が血管を傷つけ、動脈硬化を引き起こす原因になります。動脈硬化になると脳梗塞や脳卒中、心筋梗塞になりやすくなりますので、非常に危険です。

 身近なところでいうと、終末糖化産物によりシワやシミなどができやすくなります。お肌のコラーゲンはたんぱく質の一種ですので、これが変性するということはお肌が老化することを意味します。年齢の割に老けている人はケーキなどの甘い食品の摂りすぎの可能性もあります。お肌を老化させる一番の原因は紫外線ですが、その他にも糖の摂りすぎも気を付けましょう。

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糖化予防のサプリメントって売れるの?

 糖化予防のサプリメントについて思うことは「糖化予防のサプリメントって売れるの?」です。「糖質制限すればいいじゃん(笑)」って思うからです。例えば1日に300gの糖質を摂っている人がいれば、それを140g(緩い糖質制限の上限)に減らしただけで、りっぱな「糖化予防」になります。私みたいに1日に100gくらいの糖質しか摂っていない人はもっと糖化を防ぐことができています。

 これらのサプリメントのセールスレターは「〇〇の成分が糖化を予防する」と書いてありましたが、証明はできているのでしょうか。臨床試験をすると億円レベルの費用がかかってきますので、証明はできていないと思います。臨床試験をしても効果が証明されるとは限らず、資金に余裕がない会社では無理でしょう。

 例えば昔、癌に効果があると謳われていたサメの軟骨成分が入ったサプリメントは臨床試験の結果、効果がないことが証明されました。効果があると自信を持って臨んだ臨床試験も無残な結果に終わっているのです(自信がなければやらないですよね)。これらの試験にかかったお金はパーです。今でもサメの軟骨サプリメントが売っていますが、膝に効くとか言って売っています(笑)

 ですので、糖化予防サプリメントに期待をするのは止めましょう。糖質量を減らせばいいだけなのに、なぜお金まで払って糖化予防をしようとしているのか、私には理解できません。仮に糖化を予防できたとしても、血糖値の上昇までは抑えることは不可能ですので、糖尿病までは予防できません。

 糖質制限をすることで確実に糖尿病や糖化は防げますので、サプリメントを買うお金を糖質制限の食材に充てましょう。お肉であれば抗生剤の使っていない肉を買ったり、遺伝子組み換えの飼料を使っていない卵を買ったりと、少しリッチにするだけで、糖質制限に対する意識は高まりますよ。

[参考記事]
「糖質制限食(低炭水化物食)における糖質1日の必要量」

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