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炭水化物は運動前に食べると効果的か?

 

 激しい運動をするのであれば炭水化物は必須です。引退したマラソンの高橋尚子さんはシドニー五輪で金メダルを取った前の日に、うどんに餅が入った「力うどん」を食べていたことで有名ですが、うどんも餅も炭水化物の塊です。

 オリンピックの時だけではなく、レースがあるときには数日前から炭水化物を意識して摂っていたそうです。

高橋 

食事は炭水化物が良いです。
私がシドニー五輪で金メダルを取った時の前日に取った食事は、うどんにもちを入れた力うどんです。
それをおかずにご飯を食べると言う真っ白な食事です(笑)。
でも、肉や野菜を全く食べてはいけないと言うことではありません。
できるだけ炭水化物を多めにとるようにしてくださいと言うことです。

「sportsnav」iより引用

 では、炭水化物がどのような経路でエネルギーになるのかを説明します。炭水化物は糖質と食物繊維に分けることができると「炭水化物とは」でお伝えしましたが、この中の糖質がエネルギー源になります。

 体の中に入った糖質は胃や腸でブドウ糖に分解されて、脳や臓器などを動かすエネルギーとして使われます。炭水化物の(糖質)がブドウ糖に変わるまでには2時間くらいかかるので、マラソン選手はレース当日の2時間前には食事を終えるようにしています。

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余った糖質は

 すぐに使われなかったブドウ糖はグリコーゲンという形で肝臓や筋肉などに蓄えられます。おおよそ、肝臓で70gから100g、筋肉で200gから300g蓄えられています。この蓄えられたグリコーゲンは体が必要とするエネルギー(ブドウ糖)が足らなくなった時に使われます。

 例えばフルマラソンでは30キロを超えた辺りで勝負の分かれ目がきますが、トップグループについていけるかどうかはエネルギーがどれだけ残っているかで決まります。その時に役に立つのが先ほど説明したグリコーゲンです。ですので、マラソン選手などの運動の選手は試合の数日前から炭水化物を多めに食べてグリコーゲンを蓄えます。

 しかし、グリコーゲンは無限に蓄えられるわけではなく、食べ物から摂った糖質が余ると中性脂肪に変わりますので、スポーツ選手以外は糖質を摂りすぎてはいけません。中性脂肪を溜めないという点では糖質制限食はベストです。私も長年糖質制限を実践していますが、中性脂肪の数値は46mg/dlと低い部類に属します。


 中性脂肪の基準値が30から149mg/dlですので、私の46mg/dlというデータから判断すると「糖質制限をしていると中性脂肪は溜まりにくい」ということになります。

 糖質制限は肉や魚などの脂質が多い食品を食べるので中性脂肪が多く付いてしまうと誤解している人が多いのですが、糖質制限をしている人の体では逆に中性脂肪を分解してブドウ糖を作っているので、理論的には中性脂肪は溜まりにくいのです。中性脂肪を分解してブドウ糖を作る仕組みを糖新生といいますが、詳しくは「糖質制限の理解で必要なケトン体と糖新生とは」を参考にしてください。

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