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糖質を摂りすぎると癌になりやすい

 

 糖尿病の人は健康な人と比べて20%から30%癌になりやすいことが分かっています(国立がん研究センター調べ)。癌細胞は正常の細胞と比べて、多くのブドウ糖をエネルギーとして取り込みますので、成長しやすい特徴があります。

 この性質を利用した癌の検査法もあります。PETという癌の検査方法がありますが、これはブドウ糖に放射性物質を付着させて体内に入れ、癌がブドウ糖を取り込んだ箇所を撮影するという原理です。

 糖尿病の人は以前からブドウ糖過多の生活をしてきたわけですので、癌細胞にそれだけ多くのエネルギーを与えてしまっていると言えます。

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癌の一因は高インスリン血症

 糖尿病の人が癌になりやすい理由はもう一つあり、それはインスリンが過剰になっている場合です(この症状は高インスリン血症と呼ばれています)。

 通常は糖質が多い食品を食べると血糖値が上がりますが、この時、すい臓からインスリンが分泌されて血液の中の糖を細胞に取り込ませる動きが見られます。そうすることで血糖値を下げようとします。

 しかし、糖尿病(比較的初期の頃)や糖尿病予備軍になると肥満、運動不足などの理由によりインスリンの作用が弱くなり(インスリン抵抗性と言います)、血糖値が下がりにくくなります。それゆえ、さらに多くのインスリンを過剰に分泌して血糖値を下げようとするのですが、そうするとインスリンが余ってしまいます。これが高インスリン血症です。

 この過剰になったインスリンが癌を増殖させるというのです。国立がん研究センターは日本人10万人を10年間に渡って調査したところ、糖尿病の人は20%から30%癌になりやすく、その理由の一つは高インスリン血症であると発表しています。

 補足ですが、高インスリン血症であるのに何も対処しない場合、インスリンを分泌する膵臓が疲弊し、分泌力が弱くなります。よって、インスリン不足により血糖値が下がりにくくなる症状が現れるようになります。こうなると、本格的な糖尿病の始まりです。

日本人はもっと糖質を減らすべき

 癌になりたくなければ糖尿病にならないための食生活が必要です。それには糖質制限がベストです。日本人は1日に糖質を300g前後摂っていますが、この量は明らかに多すぎです。これでは膵臓がフル活動してインスリンを分泌させなくてはならず、いずれは糖尿病にもなりかねません。

 1番厳しい糖質制限の糖質量は1日60gですが、ここまで減らすことは難しいので、せめて半分の150g前後にすべきです。一番気を付けるべきはお米です。白米を茶碗1杯(150g)食べると約55gの糖質を摂ることになりますが、これだけで1番厳しい糖質制限の1日分の糖質を摂ってしまう事になります。

白米茶碗1杯分 =1番厳しい糖質制限の1日分の糖質

 ですので、お米は茶碗半分にして、後は野菜、大豆、海藻、肉、魚を甘い味付けにしないで食べてください。

[参考記事]
「糖質制限では白米はダメで玄米はいいと言うが本当なの?」

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