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野菜を使った糖質制限ケーキで有名なお店の紹介(東京都目黒区)

 

 このサイトでは多くの糖質制限用のお菓子やケーキ、デザートを紹介してきましたが、そのほとんどは通信販売でしか買えません。つまり、工場で作った商品を直接お客さんに売っているわけです。

 今回は実際にお店を構えている糖質制限のケーキ屋さん「ポタジエ」を紹介します。場所は東京都の目黒区。東京以外の人はなかなか馴染みがないですが、目黒区と言えば全国でトップ10に入るくらい地価が高い地域です。

 ポタジエは以前は「野菜ケーキ」で有名なお店でしたが、近ごろは糖質制限用のケーキや焼き菓子を売るお店として衣替えをしました。「野菜を使ったケーキ」というコンセプトはそのままで、より糖質量を減らした商品を作っています。

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ボタジエはどうやって糖質を減らしているのか

 ケーキには当然小麦粉が使われていますが、小麦粉の糖質量は100g当たり70gくらいと相当高いです。そこでポタジエでは小麦粉の量を減らし、その代わり大豆粉やふすまを使っています。大豆粉やふすまの糖質量は100g当たり10g前後ですので、小麦粉の7分の1くらいの糖質量です。

 そして味付けに関してですが、やはり野菜の甘みだけでは足りないので甜菜糖を使っています。甜菜糖と白砂糖の違うところは、甜菜糖にはミネラルとオリゴ糖が入っていることです。ですので、腸内細菌が喜んで食べます。ですが、糖質制限のケーキを作るためには甜菜糖を無制限に使う訳にはいきません。甜菜糖と白砂糖との糖質量の差は100g換算で1.5gしかありません(甜菜糖の方が少ない)。そこで、「ポタジエ」では甜菜糖にラカントを混ぜて使っています。

 ラカントはエリスリトール(糖アルコール)が主成分ですので、血糖値は上がりませんし、虫歯にもなりません。甘いのに血糖値が上がらなかったり、虫歯にならないというのも不思議なことですが、血液に入ってもエネルギーとして使われることなくほとんどが体外に排出されます。日本病態栄養学会誌に、ラカントによる血糖値への影響を調べた試験結果が載っていましたが、血糖値には影響がないことが示されていました。

 こういう努力があって初めて糖質制限用のケーキが作れるのです。

ボタジエのケーキの糖質量は

 ボタジエのケーキの糖質量はほとんどが1個あたり10g以内です。なぜ、10g以内にしているのかと言えば、たぶん山田悟医師(北里大学北里研究所病院)の基準を参考にしているからです。山田医師の基準ではオヤツに10g程度の糖質を摂っても良いことになっています。

[糖質制限食の基準]
〇厳しい糖質制限の1日の糖質摂取量は60g以下(1食20g以下)
〇緩い糖質制限の1日の糖質摂取量は70gから140g(1食23.3gから46.6g)
〇日本人の1日の糖質摂取量は300g前後

[山田悟先生の糖質制限食の基準]
〇3食の食事で糖質60gから120g、オヤツで10g
合計70gから130g

 ではボタジエのケーキを4種類だけ見てみましょう(他にも焼き菓子など多数あり)。

①「カボチャと緑茶のタルト」は4分の1カットで、糖質量は7.8g。見ているだけで楽しめますね。

 ②「ベジロール・トマト」は6分の1カットで、糖質量は9.9g。

③「キャロットチョコフラン」は8分の1カットで、糖質量は9.7g。

④「カボチャとシナモンのパウンドケーキ」は8分の1カットで、糖質量は10.0g。

 通販でも買えますので、”糖質制限をしているけど本格的なケーキを食べたい人”にはお勧めです。

パティスリーポタジエ

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