以下の記事は糖質制限食でダイエットを行った35才の男性に書いていただきました。確かに17キロ痩せましたが、糖質制限食ダイエットとしては間違えたやり方です。なぜ、間違えているのかはこの記事の最後にお話しします。
…………………………..手記はここから
糖質制限ダイエットで3ヶ月で17kg痩せました。当方35才男性です。営業職で生活が不規則、加えて大好きなお肉・炭水化物・甘いものを食べ続けたせいで、みるみる体重が増加。ダイエット開始直前は82kgにまで増えていました。
日々の仕事に追われているとなかなか運動ってできないですよね?営業職なのでストレスもあります。私のストレス解消法は暴飲暴食でした(笑)職場の人も大半が同様な生活を送っているので、太っている人は結構多いのです。
若い頃はそれなりに痩せていたのですが、これではいけないと思い、ダイエットを決意。運動は続ける自信がないので、食事制限で痩せることにしました。ネット等で調べてみると、糖質(炭水化物)を制限すれば痩せられるとのこと。甘いものや炭水化物は大好きなのですが、ガマンすることにしました。ここからは実際に私が取り組んだ糖質制限ダイエットです。
①炭水化物は極力摂取しない。
朝…レタス・キャベツのサラダ(自宅)
昼…コンビニ、スーパーの惣菜(おからやひじきの煮物等)
夜…レタス・キャベツのサラダ、もやしナムル、おから、ひじき
※どうしてもお腹が減った時だけ、コンビニで売っているゼロカロリーのゼリー
※野菜を食べている時間が無い時には野菜ジュース
※外出先や仕事の関係で止むを得ず炭水化物等を摂取する機会は週に1、2度ありました。
※もともと魚介類が嫌いなので、魚は一切食べていないです。お肉については嫁のアレンジでサラダにたまに鶏のササミが乗っかっていた程度ですが、ほとんど鶏肉も食べていません。豚肉・牛肉はやむを得ないお付き合いの場合以外食べていないです。
コンビニ等で食事を購入するときは、必ずカロリー・炭水化物・糖質をチェック。ご飯ものや麺類は避け、1日の摂取カロリーを1000kcal以下にしました。家でも外でも基本サラダと惣菜のみの食事だったので、コンビニ・スーパーで売っている商品表示に基づいて計算していました(サラダは100kcal前後、惣菜は200〜300kcal前後だったと思います)。
カロリー表示を見てしまうと上記以外のものはなかなか食べられず、苦労しました。止むを得ず炭水化物等を摂取する場合はサラダを先に食べて、糖質の吸収を抑えてから食べるようにしました。(サラダがないときは野菜ジュース。)
②運動
ダイエットを始めて2ヶ月目ぐらいから、3日に一度程度ですが、帰宅後食事の前にサウナスーツを着て5kmほどランニング。1時間ぐらいだったと思います。
③成果
開始早々にみるみる体重が減少。1ヶ月ほどでマイナス7kgで体重は75kgに。ここからが大変でした。うっかり普段以外の食事を取ろうものなら翌日1kg増加は日常茶飯事でした。たった1食の炭水化物や甘いもので台無しになってしまうので、本当に体重計とにらめっこです。毎日朝晩体重計に乗っていたので、増えた翌日は通常以上に食事に気を使うようにしていました。
どうしても甘いものが食べたくてガマン出来ないときだけ、ゼロカロリーのゼリーを食べて耐えました。そして、炭水化物等は摂取せず、毎日体重計とにらめっこを続けた結果2ヶ月目でさらにマイナス5kgの減量に成功。3ヶ月目でもマイナス5kgでしたので計マイナス17kgのダイエットが出来ました。
④まとめ
・糖質制限ダイエットは比較的すぐに効果が出るが一定量痩せると効果が激減。多少は運動も取り入れ、燃焼系ボディを手に入れないと効率が悪いです。
・リバウンドしやすい。気を抜いて普通の食事を続けるとすぐに体重が戻ります。いかがでしょうか?一番手軽に始められるダイエットだと思います。運動が苦手な方、ちょっと太ったなと思った方は挑戦してみては?
……………………….手記終わり
糖質制限食として間違えている点はお分かりになりましたか?
糖質制限ダイエットとして間違えている点
①肉と魚を全くと言っていいほど食べていない
この男性の食事は朝昼晩とほとんど野菜とおから、ヒジキなどの総菜系のみです。肉や魚を摂らない糖質制限食はあり得ません。この男性の食事は菜食主義者の食生活よりもキツイと思います。菜食主義者は穀物は食べるのですが、この男性はほとんどお米も食べていません。
このような食生活ですので、当然痩せます。痩せて当然です。なぜなら、脂質からカロリーをほとんど摂っていないからです。1日の摂取カロリー1000kcal以下はあまりにも少なすぎます。
日本糖尿病学会で指導している1日のカロリー数は
男が1600から2000カロリー
女が1200から1600カロリー
です。
摂取するエネルギーが足らないと肌の調子が悪くなったり、めまい、疲れなどを起こす恐れがありますので、危険とも言えます。
②野菜を食べている時間が無い時には野菜ジュース
野菜ジュースは糖質が多すぎて野菜の代わりにはなりません。野菜ジュースは「ただの糖質が多いジュース」と思ってください。
[参考記事]
「伊藤園の飲み物101種類の炭水化物(糖質)を調べた」
③食事の前に運動
「食事の前に運動」は間違えというより食後に運動した方が血糖値の上昇が抑えられてより良いということです(もちろん、血糖値が普段から高い人は食前食後運動できれば理想的ですが、ここまで時間が確保できる人は少ないでしょう)。
もちろん、この男性の食事内容では食後血糖値はほとんど上がっていないことが予想されますが、炭水化物を摂りすぎた場合には食後に早歩きなどの運動した方がより効果的です。糖尿病専門医ガイドブックにも運動により血糖値の上昇が抑えられることが書いてありましたので、間違えないでしょう。