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ワインの赤、白、ロゼの糖質量の違い。糖質制限中でも飲める?

 

 ワインには赤、白、ロゼ(ピンク色)があることはご存知かと思います。ワインはブドウを発酵して作るので、糖質が含まれています。ブドウの糖質量は100g当たり16gですが、ワインになるとどれくらいの糖質量に変わるのかを見てみましょう。

 ワインの色が赤白と違う理由はブドウの品種が違うからですが、使われる品種によりワインの糖質量も変わっていきます。糖質量が少ない順に並べると赤白ロゼとなります。糖質制限を実践している人がもしワインを飲む場合には赤ワインにしましょう。最近、スーパーに行くと300mlの小ビンに入ったワインが売られていますが、これであれば4.5gの糖質量で抑えることができます。

  文部科学省の日本食品標準成分表によるとワインそれぞれの糖質量は以下の通りです。

●赤ワインの100g当たりの糖質量は1.5g

●白ワインの100g当たりの糖質量は2g

●ロゼワインの100g当たりの糖質量は4g

 飲み物100ml当たりの糖質量が2.5g以下であれば低糖質の部類に入りますが、ロゼ以外はこの範囲に入っています。

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でもワインの実際の糖質量は

 先ほどの文部科学省の日本食品標準成分表で調べた糖質量を載せましたが、実際に売られているワインの糖質量はどうなのか。

 たまに私はワインを飲みますが、当然、赤を選択します。最近も以下の写真のワインを購入しましたが、家に帰って栄養成分表を見たら100ml当たりの糖質量が4gありました(ちなみにワインの100gと100mlはほとんど量は同じです)。ロゼ並みの糖質量です。このワインは300ml入りですので、糖質量は12gになります。私が1日に摂取する糖質量は100gですので、これくらいの糖質量であればまだまだ糖質制限の基準は超えません。

 糖質量が日本食品標準成分表と違うのは有機ブドウを使っているからなのか、製造方法の違いからなのかは分かりませんが、恐らく後者です。野菜ジュースを例に挙げますと、野菜ジュースは濃縮還元された野菜ペーストを輸入して、国内で水や足りない成分を加えて最終製品に作り上げているのですが、効率よく輸入するために加工している野菜ペーストの段階で本来の野菜とは栄養成分が大きく変わってしまっています。

 ワインの原料は輸入したブドウ果汁を使用しているメーカーもありますが、野菜ジュースと同じことが起こっている可能性があります。海外の工場で果汁を製造し、国内でワインとしての最終製品に仕上げているのでしょうが、2段階に分けることで本来のワインの栄養成分と違ってしまったということでしょう。もちろん、ワインはお酒で、健康のために飲んでいる人は少ないので、栄養成分云々で騒ぐ必要はありません。

 結論から言うと糖質制限実践者がワインを買う場合には栄養成分を見て買った方がいいです。輸入ワインの場合には書いていないケースが多いですが、その場合には諦めてください。

 また、私みたいに元々糖質量の摂取が少ない人は300mlくらの量であればさほど気にする必要はありません。山田悟先生の糖質制限の基準では1日の糖質量130gの範囲であればおやつに10gくらいの糖質を摂っても良いことになっています。ワインもおやつ感覚で飲めば10gくらいはOKです(笑)

[参考記事]
「日本酒の糖質量はどれくらいあるの?」

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