だし巻き卵は当然卵が主原料です。卵の糖質量はだいたい1つ0.2gと覚えておいてください。卵には大小ありますが、元々糖質量が少ないので、大きくても小さくてもあまり変わりません。
だし巻き卵は当然卵だけで作られているわけではありません。私が買ってきた商品には卵はもちろんのこと、りんご酢、魚介エキス、砂糖、醤油などが含まれています。砂糖も含まれているので、だし巻き卵の糖質量はどれくらい砂糖が含まれているのかで決まります。
では、だし巻き卵の糖質量を見てみましょう。「日本食品標準成分表2015年版」によるとだし巻き卵の100g当たりの糖質量は0.5gです。これは砂糖が入っていないタイプのだし巻き卵です。
私が買ってきただし巻き卵の糖質量は1つ(90g)当たり3.4gです。100g当たりの糖質量で計算すると3.77gです。(砂糖が入っていないタイプと比べて)この3gちょっとの差はほとんどが砂糖の糖質分によるものです。
いずれにせよ100g当たりの糖質量が5g以下であれば低糖質と言えますので、この商品も糖質制限で食べても問題ありません。
サイズ感が分からないと思うので、私の手に乗せてみます(下の写真)。これが4つ入っていることになります。
厳しい糖質制限を実践している人は1食で20g以下、1日で60g以下の糖質量しか摂れませんので、だし巻き卵を作るときには砂糖を使わないで出汁だけで作ってください。そうすれば100g当たり0.5g程度の糖質量で済みます。砂糖を使って料理を作ってしまうと1食20gで抑えるメニューを作ることは難しいです。
緩い糖質制限の人は合計の糖質量が140gを超えない限り、だし巻き卵も市販のもので大丈夫です。
まとめ
卵は質の良いたんぱく質ですので、糖質制限では積極的に食べて欲しい食材です。まだ、昔の常識で卵を食べるとコレステロールが増えて恐いと思っている人がいますが、これは根拠がありません。
現に2015年の厚生労働省の発表では「食事によってコレステロールが上がるという根拠が得られていない」として目標値を無くしました。もちろん、無制限に卵にしても、何にしても食べすぎると太る原因になり、健康には良くありませんので、お間違いのないようにお願いします。
厚生労働省は今年4月改訂の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で、これまで成人は男750ミリグラム、女600ミリグラムを上限としていた食事からのコレステロールの目標量を撤廃した。摂取基準には、国民の健康の維持・増進や生活習慣病予防などを目的として、各栄養素の摂取量が決められていた。コレステロールについては摂取基準ができた平成16年から目標量を設けていた。撤廃について、厚労省栄養指導室は「目標量を設定するのに十分な科学的根拠が得られなかったため」と説明する。
産経新聞より引用