この記事はMEC食で痩せた経験がある30代の男性に書いていただきました。MEC食は糖質制限の一種です。運動なし、MEC食だけで7キロ痩せたそうです。
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10代や20代前半では感じられなかった体重増加に悩んでいる方は多いはずです。
・加齢による新陳代謝の低下
・純粋な運動不足
・生活習慣の乱れ
・食事内容
など様々な理由がありますが、1番直接的な太る原因が当然食事です。特にお米やパン、うどんに代表される「糖質」の大量摂取です。
まず大前提として、太るメカニズムを簡単に説明すると以下のようになります。
・糖質を摂取すると血糖値が上がる
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・血糖値が上がるとインスリンが分泌される
↓
・インスリンは血糖を細胞に取り込ませ、エネルギーとして脳や筋肉に使わせる作用がある
↓
・余分な血糖は中性脂肪として蓄える
糖質を多く摂取しなければ中性脂肪を蓄えることもないので、純粋に糖質だけをカットすれば脂肪が増える=太ることはありません(もちろん、糖質制限をしていても、異常に食べる量が多い場合には脂肪として蓄積され、痩せません)。
だけど、糖質を摂らないことは思いのほか辛いことなのです。それでも続けると確実に結果が出ます。私の場合、3ヶ月で7キロの体重減を実現することができました。それは糖質を制限することが必須でした。
半年で10キロの体重増加がきっかけ
・30代に突入
・仕事が立ち仕事からデスクワークに移行
・食事が1日1食から2食に変化(麺類・お米がメイン)
・深夜の間食(ポテチ一袋+カップ麺やチョコ菓子など)
・禁煙を始める
以上の環境変化で、私の体重は約半年で10キロ増加していました。
以下が太る前の私です。
太る前の私
性別:男
年齢:30
身長:170cm
体重:62kg
体重の割にはお腹周りのぜい肉が少しありましたが、気になるほどではありませんでした。それが、仕事・食事のスタイルが変わっただけで(実は夜中に食べたお菓子が1番の原因なのですが)、体重が10キロ増加。ピーク時で72キロにまで達しました。半年前まで余裕で入っていたスーツのチャックが上まで閉まりませんでした。流石に危険を感じ、ダイエットに踏み切ることにしました。
そんな時に、会社の上司の人が
「主食やお菓子、いわゆる糖質を止めれば運動なしでも簡単に体重が落ちるよ」
「たんぱく質と脂質は好きなだけ食べても大丈夫だよ」
「特に、MEC(Meat・Egg・Cheese、肉・卵・チーズ・通称メック)が糖質が少ない、万能食品だからオススメ」
そして上記の太るメカニズムを説明してくれました。その説明を受け、愕然としました。何せ太るゴールデンパターンを毎日実践していたのですから。そして、痩せるためにすることが明確だったのが救いでした。糖質をやめて、たんぱく質と脂質を好きなだけ食べる(よく噛んで食べればそんなには食べられません)。肉・卵・チーズがオススメ。とても楽じゃないか、と。
私は幸い、オススメの3食品がどれも好きだったので、痩せるための追い風が吹いているとも感じていました。
糖質制限を開始
私が思っていた以上に最初は辛いものがありました。いざ肉・卵・チーズ(以下MEC食と表記)中心の食事をしようと思っても、初めは辛かったです。それは当たり前といえば当たり前のことで、糖質には、タバコや麻薬と同じ作用をすることが動物実験などでわかっているのです。薬物と同様に、快感を求めて人間は糖質を摂取しようとしてしまうのです。
ただ、ここで上司の金言なる一言が私のモチベーションをあげてくれました。
「辛いのは(禁断症状は)最初の2週間でそれを過ぎれば自然と体が糖質を欲さなくなるよ」
なるほど。2週間を目安に体が慣れる。人の体は従来、糖質過多になっていて、糖質を制限することにより体が浄化されている。それを頭で理解するだけで「糖質を摂りたい欲」が薄れたように思います。
私が実践したMEC食の具体的な食事内容
上司からのアドバイスもあり、私は早速MEC食に切り替えることにしました。MEC食の良いところは、毎食お腹いっぱいまで食べていいことです。あくまでも通常の食事量に限って言えば、私たちが太ってしまうのは、余分に摂取した糖質が脂肪として蓄積されてしまうからです。
私の場合は仕事の関係もあり、昼・夜・深夜の3食が基本となっていました。
★昼食★
・ゆで卵1個or2個
・6Pチーズ3個
・鳥のささみ約100g
★夕食(会社の人たちと必ずいかないといけない)★
外食につき糖質を完全に抜くのは厳しいですが、主食を摂らないよう実践。
例:から揚げ定食のご飯抜きなど。週に1回はラーメンなど麺類
★夜食★
・糖質ゼロ発泡酒350mlを1・2本or焼酎お茶割コップ1・2杯
・ゆで卵1個or2個
・6Pチーズ3個
・鳥のささみ約100g
・お酒に合う糖質の少ないおつまみ(焼き鳥塩味、漬物、野菜スティックなどなど)
MEC食は便の量がすごく少なくなりますので、その辺りが気になる方は野菜を多めに摂った方がいいと思います。肉・卵・チーズだけしか食べてはいけない訳ではないので、野菜を毎食ごとに食べても全く問題ありません。
お酒について解説すると、お酒は糖質ゼロが必須です。ビールは糖質がたっぷり含まれているので厳禁です。焼酎は糖質がないので、割るものに気をつければ大丈夫です。他にもウイスキー・ブランデーにも糖質は含まれていないので飲んでも平気です。日本酒は糖質が多いので、飲まない方がいいでしょう。
私は独身に加え、毎日同じ食事でも苦にしない性格なので、コンビニ・スーパーの既製品でも飽きませんでした。料理をする方ならもっとバリエーション豊富に実践できますので、飽きの心配は要りません。
また、私の場合は夜食をとっていましたが、MEC食であればお腹が空いた時にいつでも食べて大丈夫です。先ほども言いましたが、大食漢でない限り、それほど食べる量も気にする必要はありません。
3ヶ月で7キロ減に成功!思わぬ副産物も!
2週間を過ぎたあたりから糖質を摂りたい欲からも開放され、気持ちが滅入ることなくMEC食に励むことができました。すると1ヵ月目から効果が出始め、3ヶ月で計7キロの体重減に成功しました。また体重減と直接的な関係はないですが、糖の過剰摂取が原因とみられる症状(高血糖から急激に血糖値が下がるなどが原因)、
・昼過ぎにやってくる睡魔
・朝起きるのがダルイ
・すぐイライラする
といった症状が明らかに少なくなりました。体重を減らせる上に健康体でいられるなんて一石二鳥だと感激しました。血糖値が高い人は食後に運動をするように指導されますが、その必要もないです。
MEC食を続けるだけで結果はついてくる
今回、わたしはMEC食を3ヶ月続けて72キロから7キロ減の65キロまで減らすことに成功しました。これは、運動など一切しないでの結果です。仕事的にもデスクワークなので体を動かすことはほとんどありませんでした。
仕事中は座っていて、仕事の後もMEC中心の食事プラス大好きな糖質ゼロビールを飲む。これを続けていただけでこの結果を得ることができました。いかに糖質が私たちの脂肪に貢献していたかがよく分かりました。
・主食(糖質)を食べないなんて考えられないという思い込み、偏見をなくす
・始めの2週間は主食(糖質)を欲するのでキツイがその後は割と楽
・糖質がない(少ない)食べ物だったらお腹いっぱい食べても大丈夫(もちろん、大食漢では痩せませんが)
・肉・卵・チーズ(+野菜)が特にオススメ
以上を念頭において取り組むことができれば、きっといい結果がでます。運動嫌いだけど痩せたい方は、糖質制限MEC食を1度試してみてはいかがでしょうか。