この記事は40代の女性に書いていただきました。
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5年ほど前のことでした。私たち夫婦は、中年太り状態になっていました(二人とも40代後半です)。夫は身長172cm、当時の体重は79kg、私は身長161cm、当時の体重は54kgです。夫はメタボの典型的な体型で、私は下腹と下半身に余分な脂肪がついていました。
二人とも、それまで着ていた洋服がきつくなってしまい、全部サイズを直すか、全部買い直すかの選択を迫られるまでになっていました。どちらにしても、ものすごく不経済ですし、何より、健康にも良くなさそうです。
それで、一念発起、ダイエットすることを考えたのです。ダイエットの方法は数限りなくありますが、その中から選んだのが「糖質制限ダイエット」でした。理由は、効果が出るのが理論的で自分たちにも分かりやすかったからです。
結果は、10か月で夫は10kg減、私は5kg減という、自分たちでも驚くべき減量になりました。最初の3か月が1番減りが大きかったです。みるみるうちに、体重が減っていくのが実感できてうれしかったです。そのあとは、減り方がゆっくりになりましたが、目標としていた数値まで体重を落とすことに成功しました。
具体的な食事例
糖質制限といっても、全く糖質を摂らないという極端なことはしないで、今まで摂り過ぎていた糖質を大幅に減らすという方法です。
実際に何をどのくらい食べていたのかというと、
朝:納豆、ほうれん草とえのきの味噌汁、焼き海苔、きゅうりの糠漬け、ご飯を茶碗半分
昼:おでん(たまご、こんにゃく、大根、厚揚げ)。主食のお米やパンを避けます。
夜:鳥肉とブロッコリーのステーキ、トマト、野菜スープ、ご飯を茶碗半分(夫のご飯は茶碗7分目です)
それまでは、一食で夫は茶碗2杯、私は茶碗1杯のご飯を食べていたので、トータルでは半分以下に減らしました。
あとは、例えば餃子を食べるときには、皮が炭水化物なので、ご飯は一切食べないとか、パスタ麺を今までの半分に減らし、具を多めにしたりという工夫をしました。
おやつは、出来る限り我慢しましたが、全く無しにすると途中で挫折しそうだったので、2週間に1度は少量ならば食べても良いことにしていました。チョコレートやポテトチップスなどです。
私が1番苦しかったのは、イモ類が食べられないこと。じゃがいも、さつまいも、サトイモ……。イモは何でも好きなのですが、糖質が多いので基本食べないことにしていたのです。甘い物を我慢するよりもつらかったのですが、3か月ほど過ぎるとなぜか平気になってきました。
夫は、甘いものは元々それほど好きではなかったので、その点では苦しくなかったのですが、主食(ご飯やパスタ)の制限は、最初は相当厳しかったようです。ただし、それも私の場合と同様に3か月ほどで、慣れました。
お腹が空いてしまったときの対処法
ときどき、おやつを食べることを許可していても、それまで待てないこともあります。禁断症状とまではいきませんが、つらいなぁと思うときがありました。
そんなとき、助けになったのが、寒天でした。コーヒーや紅茶、時には抹茶で味をつけた寒天を作って、おやつとして食べるのです。甘みは出来るだけ抑えます。(私が利用していたのは、サラヤのラカントS)お腹が結構膨れて、お通じもよくなるので、一石二鳥です。
外食での、自分たちに課した注意事項
外食は、注意が必要でした。何を食べても家で料理するよりも糖質が多くなりがちだからです。どのように注意したかというと、中華ではラーメンやチャーハンは避け、海鮮と野菜の炒め、焼売を少なめに注文します。
洋食では、ハンバーグやステーキなら、最初からご飯は頼まないか、夫婦二人で、小さめのライス1つだけにしました。和食は、糖質を避けるのが結構難しいので、居酒屋で焼き鳥の塩(たれは注文しない)、サラダ、焼き魚、煮物、出汁巻玉子などを注文し、ご飯ものはやめておく、という方法で切り抜けました。
最後に
極端な糖質制限ではなかったからか、今も、このやり方を続けてることができています。多少のリバウンドも経験しましたが、原因のほとんどが一時的に糖質を多く摂りすぎたためだと分かっているので、すぐに調整ができ、体重も落ちます。体調はそれまで摂り過ぎていた糖質を摂らなくなったことで、むしろ良くなりました。夫も私もです。
そしてこれは、私だけかもしれませんが、オナラの匂いが気にならなくなりました。それまで甘いものを食べすぎていたため、腸内に悪い菌がたくさんいたのでしょう。もちろん、今後も続けて行きます。