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糖質制限ダイエットをしたのはズボンのボタンが弾け飛んだから

 

この記事は20才の女性に書いていただきました。

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 大学入学と共にスポーツとは縁の無い生活が始まり、一人暮らしで自炊生活の開始も相まって順調に肥えていってしまった自分。そんなある日、椅子に座ろうとした瞬間、ズボンのボタンが勢いよく派手に飛び散ってしまったのです。

 これはイカン、と危機感を抱き栄養学を学んでいる友達に、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の精神で「最近、知っての通り、私太ってきたでしょ。痩せたいんだけど、良い方法ないかな。できたら簡単なやつで!」と聞いたところ、糖質制限を薦められました。

 友達曰く「最初はキツイかもしれないけど、他のダイエット法より理論がきちんとしているから、いいんじゃないかな」とのことで、糖質制限を始めることにしました。

 学生なので限られた資金で食事メニューを作らなければなりません。そこで、友達に糖質が少ない食材のリストをもらい、さらに自分でも「目で見る食品糖質量ハンドブック」という本を買ってきて食材を選びました。

そんなある日の食事内容は、
朝食:豆腐とわかめの味噌汁(これを1日分作り置き)、グレープフルーツ1/4個、茹で卵、ブロッコリーとキャベツのサラダ

昼食:鶏のササミともやしのソテー(味付けはチリペッパーを少々)、冷や奴、ツナマヨサラダ(ツナ缶もマヨネーズも糖質が少ない)

夕食:鶏のササミの梅肉ソース和え、コンニャクとキノコ(椎茸やらエノキを使っていました)の炒め物(朝とっておいた出し汁で味付けです)

また、もう1日の食事内容を振り返ると、
朝食:鮭の塩焼き、油揚げと大根の味噌汁、グレープフルーツ1/4個

昼食:コンニャク麺を用いた塩焼きそば、鳥団子のスープ(味付けは塩コショウです)

夕食:焼き鳥風鶏肉の串焼き(昼に使った鳥団子、鶏ムネ肉、ササミ等を焼き鳥に見立て、味付けは塩のみです)、冷蔵庫に残ったキャベツやキュウリや大根等をオールインした気まぐれサラダ

 食事の時に飲んでいたのはコーヒー(ブラック)、紅茶(無糖)、緑茶のみです。その他には私が所属していた学科が中国文化を専攻する学科でしたので、中国人の先生が愛飲していたプーアール茶を毎日飲んでいました。

 後で知った事でしたが、このお茶は脂肪燃焼の促進、塩分の摂り過ぎによる高血圧を予防する効果等、まさに当時の私にとっては願ったり叶ったりの効能を持ち合わせた健康飲料でした。お茶を頂きつつ学業についての相談なり、言語レッスン等実のある時間を過ごす事が出来ました。

 こうした周囲の方々の協力もあってか、何とか糖質制限を続けていけました。

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食事以外の取り組み

 基本は糖質を摂らないようにしていたのですが、そうは言ってもまだ19才。どうしても、白米を食べたい時には食べてしまっていたし、その他にもケーキやアイスを食べてしまう日もありました。そういうことから食事面のみの改善では不十分だと思い、「運動」をするように心がけました。

 まずは電車通学を止めて徒歩通学に変更しました。2駅程歩く事になりますので必然的に早起きになります。最短経路は商店街を通る事になるのですが、この道がまた曲者でした。朝は惣菜の仕込み、帰宅時は晩御飯のおかず或いはおつまみのいい香りの波状攻撃に晒される事になります(笑)歩く度に体力と精神力が削られていくという無慈悲な罠です。

 「少しくらいなら許されるよね…」と誘惑に屈したことが何回かありました。特に多かったのが、タイ焼きです。家に帰ってタイ焼きの糖質を調べたら1個40gもあるではないですか(笑)これだけで、糖質制限の1食分の糖質と同じです。

 そんな時に思い浮かべるのが初めて自分のバイト代で購入し、ボタンが弾け飛んで履けなくなったズボンでした。彼は今でもタンスの中で復活の時を待っているのです。

 ある日から私の歩行距離は更に増えました。2ヶ月で5キロ痩せましたが、それからは気が緩んで横ばいだったため、運動の時間を増やしました。商店街を迂回するため起床時間はさらに早くなり、歩行時にはアンカー(足に着ける重り)を装着して通学する事になりました。結果として2ヶ月でさらに3キロダウン。BMIの基準がやっと「標準」に達しました。

 ズボンは緩くなってしまいましたが、ベルトの穴を変える事で解決です。以前使用していた穴を見る度に、ささやかな喜びを噛み締める毎日を過ごせました。現在でも体型及び体重はキープできています。

 今は以前のようにストイックに糖質制限をやっていませんが、体重はほぼ横ばいです。今は以前のメニューに朝と夜だけ小茶碗に1杯の白米が加わっています。これでも、普通の人が摂る糖質量の半分くらいで抑えられています。もちろん、ジュースやケーキも数えられる程度しか食べていません。

 糖質制限ダイエットは、「辛そう」とか「長続きしなさそう」といった印象が持たれがちですが、根性の無い私の様な人間でもこなす事が出来ました。

 急激に痩せる必要も無く、あくまでも「禁止」ではなく「制限」なので、自分なりのメニューを考案される等、マイペースで行ってみては如何でしょうか?気楽に、気長に―目指せ、スリムな自分!!

[参考記事]
「糖質制限食であまりにも痩せすぎて薬物を疑われました(実例)」

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