糖質制限で食べ過ぎてはいけない食品の代表格がパンですが、理由はもちろん糖質が多いからです。小麦粉の栄養成分の7割は糖質が占めています。
ですので、小麦粉が主成分であるパンの糖質も高いのは当然と言えます。食パン100g当たりの糖質は44.4gですので、約半分が糖質です。6枚切りの1枚のパンの重さが60gですが、糖質を計算すると26.6gです。
朝食で食パンを食べる人が多いと思いますが、通常は2枚食べますよね。そうするとパンの糖質だけで既に53.2gです。これにジャムを付けて食べるともっと糖質が増えます。例えばイチゴジャム20gの糖質が12gくらいですので、2枚につけて食べると24gくらいの糖質量になります(「日本食品標準成分表」の数値を参照)。合計の糖質量は食パン2枚+ジャム=77gということになります。
糖質制限食の基準は以下の通りですが、たったパン1食で「厳しい糖質制限の1日の糖質摂取量」と「緩い糖質制限の1日の糖質摂取量の下限値」を超えてしまいます。
〇厳しい糖質制限の1日の糖質摂取量は60g以下(1食20g以下)
〇緩い糖質制限の1日の糖質摂取量は70gから140g(1食23.3gから46.6g)
ですので通常、パンは糖質制限では食べられないわけです。
おたるダイニングのパン
通常のパンは食べられませんが、最近では糖質制限用のパンが売られています。その一つがおたるダイニングさんのパンです。
以下のランキングを見ていただくと分かりますが、1番糖質が多くて「厚切りハムカツサンド」の8.2gです。このパンはなぜ、こんなに糖質を低く抑えられているのかと言えば大豆粉を使った「大豆コッペパン」を使っているからです。
通常のコッペパンの45g当たりの糖質は約21gですが、おたるダイニングの大豆コッペパンの45g当たりの糖質は3.2gです。実に7分の1の糖質量です。
大豆粉については「糖質制限食では小麦粉はダメでも大豆粉なら大丈夫?」で以下のように説明しましたので改めて説明しませんが、小麦粉の糖質と比べると7分の1くらいの糖質量です。コッペパンと大豆コッペパンの糖質量も7分の1くらい違いますので、粉の糖質に比例しているわけです。
「日本食品標準成分表」によると
〇乾燥大豆100g当たりの炭水化物の総量は28.2gです。
内訳は糖質11.1g、食物繊維が17.1gです。
乾燥大豆を大豆粉にする製造過程で多少の糖質の量に変化があり、日本食品分析センターのデータによると大豆粉100g当たりの糖質は13.1g、食物繊維は18.2gになっています。
大豆粉の他にもおたるダイニングでは「ふすま粉(小麦の表皮部分)」「小麦タンパク」を使っていますが、小麦ふすまの100g当たりの糖質は約10g、小麦タンパクの100g当たりの糖質は約8gです。どちらも大豆粉と同じくらい糖質が少ない粉です。大豆粉、ふすま粉、小麦タンパクを混ぜて作ることで、糖質が少ないパンが出来上がります。
1
厚切りハムカツサンド
糖質1つ当たり8.2g
2
コリアンソースの甘辛プルコギピザ
糖質1つ当たり7.7g
3
ちょい辛チリドック
糖質1つ当たり7.5g
4
北海道モッツアレラチーズトマトとバジルソースのマルゲリータピザ
糖質1つ当たり7.3g
5
イカ エビ ホタテのイタリアーナピザ
糖質1つ当たり7.1g
6
大豆ブリオッシュモーニングブレッド
糖質100g当たり6.5g
6
スパイシーカレーコロッケサンド
糖質1つ当たり6.5g
7
フィレオフィッシュサンド
糖質1つ当たり6.2g
8
香り味わう醤油麹の鶏ごぼうパン
糖質1つ当たり5.7g
8
ぷりぷりエビマヨサンド
糖質1つ当たり5.7g
9
これも定番 サーモンマリネサンド
糖質1つ当たり5.2g
9
メンチカツサンド
糖質1つ当たり5.2g
10
糖質オフ ふすま食パン
糖質100g当たり4.9g
10
モーニング・ベーコンエッグサンド
糖質1つ当たり4.9g
11
唐揚&ごぼうサラダサンド
糖質1つ当たり4.8g
12
カリカリチーズのスパイシーカレーパン
糖質1つ当たり4.2g
13
ガーリック明太フランス(2個セット)
糖質1袋3.6g
14
ソース豚カツサンド
糖質1つ当たり3.3g
15
昔ながらの大豆コッペパン
糖質1つ当たり3.2g
15
北海道チーズたっぷり 大人気とろとろピザパン
糖質1つ当たり3.2g
16
枝豆とチーズのセーグル
糖質1つ当たり2.8g
17
ふすまロールパン
糖質1つ当たり2.3g
18
トマトとオリーブのチーズピンチョス(2本セット)
糖質(1本あたりの栄養成分)2.0g