ベジタリアンと言っても、禁止食品をどこまで設定するのかによって様々なタイプがあります。
ベジタリアンが食べる基本的な食品は野菜と穀物です。
この他に魚、肉、乳製品、蜂蜜、卵をどこまで食べるかによって、いくつかのタイプに分かれます。
①一番厳しいタイプだと魚、肉、乳製品、蜂蜜、卵を一切食べない(基本は野菜と穀物)。
②一番緩いタイプだと魚や肉は食べるが、量は極端に少ない(基本は野菜と穀物)。そして、乳製品、蜂蜜、卵は普通に食べる。
③鶏肉や魚は少量食べますが、牛肉や豚肉などの他の肉は食べません(基本は野菜と穀物)。そして、乳製品、蜂蜜、卵は普通に食べる。
④肉は食べないが、魚は少量食べる(基本は野菜と穀物)。そして、乳製品、蜂蜜、卵は普通に食べる。
⑤魚や肉も乳製品を食べないで、卵、蜂蜜は普通に食べる(基本は野菜と穀物)。
欧米に多いのは魚、肉だけ食べないで、他の卵や乳製品はOKとするタイプです。
ベジタリアン食は一見、健康に良さそうですが、どうしても穀物を食べる量が多くなるため、糖質の摂取が多くなります。ですので、ベジタリアン食を食べていて、運動量が少ないなどの要因が加わると糖尿病にはなります。
また、ベジタリアン食ではビタミンB12、DHAなど動物性の食べ物を食べないと摂れない成分が不足するため、サプリメントを飲むなど計画的にベジタリアン食を実践しないといけません。
では、ベジタリアンが糖質制限を実践できるのかですが、無理です。糖質制限では炭水化物を少なくして、タンパク質と脂質を多めに摂る食事法ですので、お米などの炭水化物を多く摂り、魚、肉を一切食べないベジタリアンは糖質制限は出来ません(緩いベジタリアンは肉や魚を食べますが、量が極端に少ないので糖質制限はやはり無理です)。
糖質制限食とベジタリアン食で共通しているのは野菜、大豆製品など数少ないです。
そもそも、ベジタリアンの中には動物愛護や宗教上の理由から、このような食事を食べている人もいるので、それを今日から糖質制限で行きましょうと言っても無理でしょう。