この記事は20代の男性に書いていただきました。
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体重が100キロを超すと、いろいろと日常生活に支障をきたすことを皆さんは御存知でしょうか?私が糖質制限を始める前は、体重105キロ、体脂肪率40%と、いつ大きな病気にかかってもおかしくない状況でした。ちなみに、身長は175センチ、男性、当時26歳の時です。
会社の健康診断では、高血圧、メタボといった肥満体型特有の悪い結果がこの年齢にしてたくさん結果として出てきます。普段生活していても、腰痛や膝の痛みに悩まされ、階段を登ればすぐに息切れ。もちろん「走る」なんてことはここ数年記憶がないような状態です。
ダイエットを決意したきっかけは、上司が肥満が原因で心筋梗塞を起こしたからです。幸い一命は取り留めましたが、どんどん痩せていく姿を目の当たりにしたのです。私も怖くなりました。「このままでは早死にするかも・・・」と心の底から思い、ダイエットする覚悟をしたのです。
そして約1年3ヶ月で、37キロもの減量に成功したのです。久しぶりに会う友人などは私に会ってもしばらくは気づかないくらいの変わりようです。今回は、37キロも減量できたダイエット方法、いわゆる「糖質制限」といわれるやり方で、私が実践した方法を体験としてお伝えします。
■糖質制限をする前の食生活は・・・
まず、糖質制限を取り入れる前の私の食生活がどんなものだったか少しご紹介しておきましょう。独身サラリーマンなので基本的に外食がメインです。
朝食:某カレーチェーン店のカツカレー(ご飯500グラムに増量)
昼食:洋食屋さんの定食(ご飯大盛りお替り、揚げ物のオマケあり)
夕食:某お惣菜屋さんのお弁当2個、フライドポテト、夜食用のオニギリ数個
だいたいこんな感じです。胃腸が丈夫だからなのか、朝から普通にカツカレーやカツ丼など平気で食べていました。昼もいきつけの定食屋さんだったので、顔見知りだったんですよね。私がよく食べることを知っているため、好意でじゃんじゃん「オマケ」の揚げ物をくれるのです。夜はお弁当2個がデフォルト。たまに気分でラーメン屋さんもハシゴしていました。
ダイエットを決意したとき、自分でも「ご飯」の食べ過ぎというのは自覚してました。明らかにカロリーも糖質量もオーバー。まずここを削るべきではないのか?と。
ネットで調べて、やっぱりご飯類などの炭水化物を減らす「糖質制限」が極めて効果が高いということだったので、どうせだったら「炭水化物を全部なくしてやろう!」と炭水化物ゼロダイエットを始めたのです。
■厳しい糖質制限!糖質制限中の食事内容を公開
もうやると決めたら切り替えが早いのが長所なんです。食生活は一気にガラリと変えました。
朝食:鍋(自炊)
昼食:ホカ弁(ご飯を残す)
夕食:鍋(自炊)
いわゆる「厳しい糖質制限」なのですが、実際にこのパターンが多かったです。昼はいわゆるホカ弁。ご飯とおかずが2段になってるあのタイプです。ご飯はすべて残すので、オカズを多めにプラスするんです。炭水化物を削ると決めたので、正直、油ものとかそういったことは気にしないことにしました。コロッケや竹輪の天ぷら、唐揚げなどその日の気分でトッピングです(衣の糖質量までは気にしませんでした)。
ポイントは朝と夜の「鍋」でしょう。鍋は手間もかからず、スープを買ってきて、野菜をしこたま投げ入れるだけです。もやし、キャベツ、白菜、ニラ、しめじ、えのき、まいたけなど、スーパーで安かったものを手当たり次第、煮込むだけです。特にもやしは数十円で買えるうえに、ボリュームも出るのでマストアイテムでした。
当然、肉もしくは魚も入れます。肉は鶏肉か豚肉をどんどん入れていました。魚は鮭やタラなどの白身魚です。ご飯は一切食べないので肉や魚に関しては気にすることなく、ガンガン食べていましたね。
鍋は、一度にたくさん作れますよね。一回作れば数日は持つので一人暮らしでも手軽。だから継続できました。ただ、6月以降の夏場は鍋ごと冷蔵庫に入れないと悲惨なことになるので注意が必要です。
■お付き合いの外食の時は?
どうしても社会人である以上、夜の付き合いもあるし、外で食べなくてはならないときがありますよね。
私の場合は、ひたすらおかず系だけに手をつけていました。飲み会であればオツマミだけ。締めにラーメンという流れになったら、もう降参です。そういう時は諦めるしかありません。
■小腹が空いた時は?これでしのぐ!
炭水化物を抜いているので、寝る前など、どうしてもお腹が空くときがあります。我慢すると眠ることができません。寝なければ、仕事にも支障が出てしまいます。となると、やはりなんからかの形で食べるしかないんですよね。
かと言って、ここでご飯を食べては意味がないので、違うもので代替します。私の場合は常にストックしてある3種の神器がありました。
1. 納豆
2. めかぶ
3. 豆腐
大豆や、海藻類は食べてもそんなに糖質量はありません。仮に寝る前に食べても、私の経験上、胃もたれするといったことはなかったです。
ポイントは、お腹が空いたら我慢しないことです。結局、我慢すればするほど後から反動がきてドカ食いに逆戻りする可能性が高いのです。何度もそんな経験があります。だからお腹が空いた時に食べるものを決めておいて、被害を最小限に抑えたほうがトータルで考えれば痩せていくことに繋がるでしょう。
■最初の2ヶ月を乗り越えれば楽になる
約1年3ヶ月続けた中で、もっとも苦しかった時期は、開始からの2ヶ月間でした。とにかく、普段の食事量が今までより大幅に減っている(おそらく1/3以下だと思います)ので、まず体がついてきません。
空腹で頭痛はするし、夜も眠れなくなりますしね。そんな時は先ほど書いたように、ドガ食い防止ですぐに納豆や豆腐を取り出して、お腹が膨れるまで食べました。
また、とくに私のようなもともと肥満体型の人は、「最初が一番体重が落ちやすい」のです。私の場合、最初の一か月だけで7キロ以上も痩せました。体重計に乗って、毎日落ちていく体重をモチベーションに変えていました。
「あれから2キロ痩せた、鉄アレー1個分だ!」なんて具体的な物をイメージしてみるとより実感できて、続けようという気になれますよ。
2ヶ月も過ぎると、体が慣れてくるのでしょうね。空腹に悩まされることも徐々になくなっていきますし、そもそもそんなに食べれなくなってきます。「今日はもう残そうかな」とか、以前の自分ではありえないような発言も出てくるようになりましたよ。
■37kg痩せるとどんなことが起きるか?
そんな糖質制限ダイエット生活を続けて、1年3ヶ月で37キロ痩せたわけなのですが、これだけ痩せると生活も劇的に変化します。どんなことが起きるのか?を最後にお伝えしますね。
まず冒頭でも書きましたが、知り合いに会っても気づかれません。当時、単身赴任をしていた父親を駅まで迎えに行ったことがあります、減量後、初めて顔を合わせます。声をかけても、「はい?どなたです?」と返されました。肉親ですら気づかないのです。
更に「走る」ことができるようになりました。ダイエット後、ちょっと仕事で小走りしたことがあったんですが、足を出した瞬間、自分に羽が生えてるかのような錯覚に陥りました。嘘かと思うかもしれません。37キロ自分の体から荷物がなくなったと思ってください。地球の重力がおかしくなったのか?と本気で思ったのを今でも覚えています。
もちろん、血圧は正常な値まで下がりましたし、健康診断で何か言われることもなくなりました。むしろ急激に体重が落ちたので病気を疑われたくらいです。
以上が、私の糖質制限ダイエットの体験です。ダイエットは一直線でずーっと体重が落ちていく、なんてことはありません。「三歩進んで二歩下がる」。これくらいでちょうどいいんです。長いスパンで考えた時に、「あ、少し痩せてるかも?」となってれば成功していると言って良いのではないでしょうか。それを実現させるのに、糖質制限はだれでも取り入れられるし、やりやすい方法だと私は自身の体験をもとにそう考えています。
[参考記事]
「野菜嫌いでも糖質制限で22キロ痩せた方法とは」