この記事は30代の女性に書いていただきました。
………………
糖尿病と糖質制限
半年で12キロ、これまで何度かいろんなダイエットに挑戦してきましたが、こんな良好な結果が出たのは糖質制限が初めてです。高価な機械など必要なく、毎日の食事だけで痩せられるというのは何よりでした。
糖質制限を始めるきっかけとなったのは、健康診断で血糖値の数値から「糖尿病型」という結果が出たことです。病院の栄養士さんからカロリー制限食の指導を受けたのですが、そこで教えられた一日のカロリーを元に食事を作っていました。それまで大食いだった私にとっては、かなり厳しい食事制限となりました。なにより計算が面倒だということで2か月しかカロリー制限は続きませんでした。
そこで糖質制限を始めることになったのですが、一番辛かったのが大好物の炭水化物を制限しなければいけなくなったことです。今まではご飯、麺類、パン、芋類、そして粉物のたこ焼きやお好み焼き、これらを中心に一日のメニューを考えていましたが、ここで大きく変えないといけなくなったのです。
朝は六枚切りトースト2枚、昼はパスタかラーメンか丼物、夜は毎日大きめの茶碗でご飯をたっぷり。これだけ糖質中心に食べていたのに、そこをまず改善しなければいけません。
糖質制限を助けてくれた食材
私はパンが好きなのですが、パンを全く食べないのはストレスになり、糖質制限を続けることは難しいと判断しました。そこで「炭水化物もどき」の食品を利用することにしました。
その一つが低糖質のパンです。糖質制限用のパンやスイーツが、現在では手軽に手に入るようになりました。近くのスーパーになくても、ネットで取り寄せが出来るのですから。
朝食は糖質制限用のパンである、低糖工房の「低糖質ロールパン」にしました。1つ当たりの糖質が2.3gということで、通常のロールパンと比べて10分の1くらいの糖質量です。
私はふすまパンにトマトやチーズ、ゆで卵、蒸した鶏肉など挟んで食べていました。これにプラスして野菜サラダも食べていました。ふすまパン3つにサラダなので、パンに挟んだ具材を入れたとしても糖質の合計は20gには収まっていると思います。
二つ目の「炭水化物もどき」はコンニャク麺です。昼食はたっぷりのサラダと、コンニャク麺を使った麺類料理。紀文が作っているコンニャク麺「紀文 糖質0g麺」を購入していましたが、麺の糖質は0gです。
これがまた種類が多く、パスタ風、ラーメン風、うどん風と毎回飽きることなく食べられました。糖質は0ですが、食物繊維が10g前後(種類によって違い)入っていますので、1日の必要量の半分くらいを摂れてしまうのです。具材は卵、魚、お肉、ネギなどをたっぷり入れて食べていましたので、お腹が空いて仕方がないという状態にはなりませんでした。お昼も朝食と同じで糖質は20g以内です。
夕食は炭水化物もどきではなく、本物の炭水化物「お米」を食べていました(笑)茶碗1杯白米を食べていましたので、糖質は55gくらいです。
そして毎晩、おかずの中におから料理を取り入れるようにしました。おからの100g当たりの炭水化物は13.8gですが、その内の11.5gが食物繊維です。つまり、糖質は2.3gしかありません。
ドライのおから、これがとても便利でした。調理するときに水を入れればいいので、買い置きがききますからね。ハンバーグを作るときには、おからを大量投入します。肉だけのハンバーグより多く食べても、脂質の摂り過ぎになりません。代用糖で薄味に調理したおからは、混ぜご飯のような気分で食べました。
また、ポテトサラダもおからを混ぜて作れば、ジャガイモの使用量を減らすことが出来るんです。腹持ちがいいし、値段も安いし、言うことなしです。
糖質制限の半年が過ぎて
その結果、体重は12キロ落ち、血糖値も下がりました。今までのダイエットは「食べない」が基本でしたが、糖質制限は「食べられるものを捜す」というイメージです。
3食とも炭水化物が食べたいという衝動は強かったですが、「炭水化物もどきを食べて自分を上手く騙す」という戦略が成功のカギだったと思います。