結論を先に言いますと炭水化物を摂ってもオナラは臭くなりません。炭水化物はビフィズス菌などの善玉菌によって分解されるのですが、この時、二酸化炭素やメタンなどのガスが発生します。しかし、これらのガスの匂いはあまり強くありません。
ではどんな食べ物を食べるとオナラの匂いが臭くなるのか。それは肉などの動物性タンパク質や脂肪を摂った時です。悪玉菌はタンパク質や脂肪が大好物で、これらの物質が分解されるときにはスカトールや硫化水素などの腐敗臭を持ったガスが発生します。
誰でも経験があると思いますが、焼肉を食べた日のオナラって臭いですよね(笑)
糖質制限ダイエットを行なっているときには炭水化物の代わりに肉や魚などのタンパク質を多く摂るようになりますが、その結果オナラの匂いで困っている人が多いようです。糖質制限ダイエット(スーパー糖質制限)は糖質約1割に対して、タンパク質と脂質は約9割摂りますので、何も対策を取らなければオナラは臭くなります。
今回の質問ですが、夕食のみ炭水化物の摂取を控えるダイエット法を実践してから、どうもおならがくさくなり、回数も増えたように思います。
炭水化物ダイエットは無理なく効果が着実に出ているのでこれからも続行したいと思っています。
でもおならがくさいので、人が近くにいる場所ではうっかりも怖くて落ち着けない…。ヤフー知恵袋から引用
では、臭いオナラが出るときにはどうしたらいいのか。それは納豆や漬物などの発酵食品を食べることです。これらの食品を食べることで善玉菌が増え、臭いオナラが改善されます。
もう一つの対策は食物繊維を摂ることです。悪玉菌の増殖を抑えますので、オナラの匂い対策には必須です。それと食物繊維は便の量を増やし腸のぜん動運動を促すので、より便意を感じやすくなります。お腹に溜まっている排泄物を外に出せば溜まっている臭いガスも無くなりますので、食物繊維の摂取は非常に大事です。
食物繊維関係で大事なことをもう一つお伝えします。オナラとは関係ないですが、食物繊維は血糖値の上昇を抑える役割があることが研究で分かっており、糖質が多い通常の食事をしている人にとっては特に食物繊維は重要です(参考記事「糖質制限食での食物繊維の役割と食べる順番について」)。
糖質制限を実践している私の臭いオナラ対策
私は緩い糖質制限を実践しているのですが、ほとんど便秘になったことがありません。先ほどお伝えした発酵食品である納豆を必ず毎日食べるし、野菜に関しては毎食です。味噌汁にはワカメを入れて、より多くの食物繊維の摂取にも気を付けています。味噌汁は発酵食品でもあるし、一石二鳥です。
そのお蔭でオナラも自分では臭いとは感じません。汚い話ですが、たまに健康状態を確認するために「にぎりっぺ」をして匂いを確認するのですが、無臭に近いです。臭い場合には野菜を増やしたり、海藻を増やしたりして、便が溜まらないように気を付けています。
[参考記事]
「食物繊維で脳卒中を予防せよ」