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炭水化物抜きの食事(糖質制限)は危険だと批判している医師

 

 イシハラクリニックの石原結實医師は「炭水化物を抜いた食事(糖質制限食)は危険」と言っています。

 石原先生が炭水化物を抜いた食事(糖質制限食)は危険だと判断している根拠は以下の6つになります。

①人の歯32本のうち20本は穀物をすり潰すための臼歯であること。それに対して魚や肉を引き裂くための犬歯は4本しかない。

 糖質制限食はお米やパンなどの炭水化物を摂らず、肉や魚などの脂質、タンパク質を中心に食べますが、歯の構造から判断すると間違えた食事法であるとのこと。

②糖尿病の原因は食べ過ぎによる肥満にあるので、糖質だけが悪者ではない。

③糖質制限食は動物性の脂質が中心の食事のため、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる飽和脂肪酸の摂取が増える。

 人間は穀物を中心に食べるべきなのに、糖質制限食では本来食べ過ぎてはいけない肉を多く食べるので動脈硬化になりやすいという訳です。

④人体はブドウ糖が足らなくなるとケトン体を脳などを動かすエネルギー源にします。ケトン体は中性脂肪を分解することで得られる脂肪酸を材料に肝臓で作られます。そのため肝臓に多大な負担がかかり、結果的に肝炎や肝臓がんの危険性が増える。

⑤ハーバード大学が糖質制限食を20年間続けると癌の発症率や死亡率が高くなると発表したこと。

⑥国立国際医療センター病院が「糖質を多く食べているグループ」と「糖質が少ないグループ」を比べて前者の方が死亡率が1.3倍少ないと発表していること。

 以上ですが、この石原結實医師の意見に反論をしている医師もいます。

 例えば③に関して。糖質制限食の第一人者 山田悟先生の「糖質制限の真実」という本を読むと動物性の脂(飽和脂肪酸)を摂った時の脳卒中のデータがありますが、それを見ると脂の量が増えれば増えるほど脳卒中の発症数が下がっていることが見て取れます。

 さらに、この本では「〇〇の研究によって〇〇というデータがある」と言った場合、その研究のエビデンスレベルがどれくらい高いのかが大切と書いてあります(参考記事「糖質制限食に科学的な根拠(エビデンス)はあるか」)。

 つまり、低い研究レベルの証拠を集めても信頼性がないということです。ですので、石原先生が根拠にしている研究がどれくらいのエビデンスレベルなのかを示してほしいです。

 ついでに⑤のハーバードの研究に関する研究を見てみますが、この研究で低炭水化物群として分類されたグループは炭水化物をエネルギー比率で約35%~約43%摂っていたそうです(糖質ではなく炭水化物の比率)。一番厳しい糖質制限がエネルギー比率で約12%ほどの糖質摂取量ですので、約43%という数値は一般の糖質摂取量(約60%ほどの糖質摂取量)に近いです。また、仮にエネルギー比率で約35%を糖質から摂った場合でも緩い糖質制限食の基準を超えます。

 このように細かく見ていくと「あれ?」ということになるのですが、一般の人は結果しか見ないため、それが判断できないのです。もちろん、本にも結果しか書いていないので、詳しく調べようと思ったらネットとかで調べるしかないのですが、そこまでする人は少ないです。

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まとめ

 以上ですが、私は糖質制限を1年半くらい実践していますが、体調がすこぶる良いので、私には合っているのだと思います。

 糖質制限食をやってもいないで「危険だから止めなさい」と言っても意味が無く、実際にやってみて血液検査の数値が悪くなったり、調子が優れないと思ったら止めたらいいのです。ただ、それだけです。さらにいうと糖質制限のやり方を間違えているにも関わらず、「調子が悪くなった」と言っているパターンも。

 ちなみに私は中性脂肪の数値、尿酸値、コレステロール値などあらゆる数値が正常内で、血液検査上では悪い箇所はありません。実際に以下のようにデータも公開しています。

「糖質制限食を食べているとコレステロールは増えるの?」

 もちろん、個人の体験ですので、エビデンスレベルは低いですが(笑)

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COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 1 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. 石原って人は本当に医師なんでしょうか?

    そんな薄っぺらい根拠でよく糖質制限の批判ができたものですよね
    どちらかというと
    炭水化物を含有している食品会社に買収でもされているんじゃないか?と
    勘ぐりたくなるような主張ですね

    今や糖質制限の恩恵を受けている人がコレほど目に見えて明らかなのに

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